Man Alive!-King Krule
前作『The Ooz』から約3年ぶりとなるアルバム
『Man Alive!』をリリースしたKing Krule
彼の音楽は明確に表現することができないのだが、
どこか灰暗くアンダーグランドである。
音の厚みや深みからえぐられるような感覚になる。
音に浸されている感覚。
天才と表現されるが、疑う余地はないだろう。
Man Alive! [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック4曲収録 / 国内盤CD] (XL1009CDJP)
- アーティスト:KING KRULE,キング・クルール
- 発売日: 2020/02/21
- メディア: CD
THE STROKES
THE STROKESのアルバムが4月にリリースされる。
待望だ。
『The New Abnormal』
前作『Comedown Machine』から実に7年ぶりだ。
それに先立ってシングル2曲が公開された。
The Strokes - At The Door (Official Video)
The Strokes - Bad Decisions (Official Video)
どれだけ待ち望んだことか。
それ以上に来日を望んでいる。
2011年夏サマーソニック。
忘れられない。
ちょうど海外の音楽を聴くようになった頃。
ガレージロックリバイバルというのを耳にしたが、
見事にハマった。
『Is This It』
あの夏は感激のあまり少し涙したくらいだ。
アルバムリリースは楽しみだ。
だがそれよりも、もう一度あの景色をと
期待してやまない。
こんな状況下だが、切な願いだ。
(コロナよ、頼むから静まってくれ)
The Slow Rush-Tame Impala
4枚目のアルバム『The Slow Rush』
オーストラリア バース出身。
Kevin ParkerのソロプロジェクトTame Impala。
モダン・サイケデリックロックバンド。
モダン・サイケデリックロックバンド??
音楽におけるジャンルは非常にややこしいしどうも苦手なのだが、
とりあえずそうカテゴライズされている。
60年代後半にドラッグを音楽として表現したロックミュージック。
それを更に現代に昇華したサウンドがモダン・サイケデリックロックバンド。
もう何が何だか。。
とりあえず詳しいことは置いておいて。
トラックイメージとしてはとても耳に残りやすく
やはりポップセンスに長けてるし、どこかノスタルジックだ。
Tame Impala - Lost in Yesterday (Official Video)
サウンドを聴けばTame Impalaと認識できる。
音像は確立している。
そんな中で前作『Currents』とは少し毛色が違って聴こえる。
浮遊していく夢の中で流れている。
心地よくてまた聴きたいと思わせる。
モダン・サイケデリックとはこのことかと、
=Tame Impalaになりつつある。
Everything Else Has Gone Wrong-Bombay Bicycle Club
どハマり中。
このアルバムはかなり中毒性が高いのではないか。
活動休止から3年を経て6年ぶりの2020年に放たれたこのアルバム。
サイコウ!!
とりあえず聴いて欲しい。
Bombay Bicycle Club - Eat, Sleep, Wake (Nothing But You)
Bombay Bicycle Clubは進化を続けてるバンドだと思うし、
今回のアルバムでもそれを感じる。
すごく丸くなっているのも乙である。
NUMBER GIRL無観客ライブ
コロナの影響により軒並みライブの延期はたまた中止の知らせは、
何とも心が苦しい。
私自身も3月5日に控えていたFoalsのライブが延期となった。
とても楽しみにしていた。
悲しいし、どうしようもない虚無感だ。
FOALS - The Runner [Official Music Video]
彼らも日本を楽しみにしていたと聞く。
涙が出そうだ。
Foalsだけではなく同じ気持ちになった人は多くいるはずだ。
そんな中、いくつかの無観客ライブが敢行された。
個人的な感想を惜しみなく発言すると、
NUMBER GIRLのそれは最高だった。
福岡県博多市からやってきた彼ら。
This is 向井秀徳。だ。
感想は『やばい』に尽きる。
終始意味のわからないことを言い放ち続け。
タバコを余すことなく燻らせ。
チャカをぶっ放し。
森山未来が躍り狂う。
This is 向井秀徳。
そして淡々と演奏こなす
ベース:中尾憲太郎
ギター:田渕ひさ子
ドラム:アヒトイナザワ
最高にやばいのはこの字面でも一目瞭然。
ああ、最高だ。
暗いニュースばかりだが、これはそんな中行われた掛け替えのないライブになっただろう。
NUMBER GIRL TOUR 2019-2020『逆噴射バンド』
setlist
1.鉄風 鋭くなって
2.タッチ
3.ZEGEN vs UNDERCOVER
4.EIGHT BEATER
5.IGGY POP FAN CLUB
6.桜のダンス
7.透明少女
8.(夕焼け小焼け)
9.YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
10.NUM-AMI-DABUTZ
11.Sentimental girl’s violent joke
12.DESTRUCTION BABY
13.MANGA SICK
14.CIBICCOさん
15.ウェイ?
16.U-REI
17.TATTOOあり
18.水色革命
19.日常に生きる少女
20.TRAMPOLINE GIRL
21.omoide in my head
22.黒目がちな少女
23.I don’t know
encore
24.転校生
25.KU~KI
26.透明少女
ラストアルバム
2020年になって早くも豊作が続いている。
そんな中の一枚であるのは確実であろう。
Mac Millerの『Circles』
彼が残した最後のアルバム。
生前に残した『Swimming』と同時期に制作をしていたようだ。
Swimming in Circles
そう言ったコンセプトの基に対を成すような二作品である。
彼が死んでしまって悲しいと思う。
(hiphopは普段あまり聴かないこともあり)
しかし私が彼に心惹かれたのはこの『Circles』からだ。
ふと『Circles』の中の一曲Good Newsを耳にした。
抜け出せなくなったのだ。
この一曲はまさに彼の本心であるはずだが。
ここまでダイレクトに響いたのは久しぶりの感覚だった。
このアルバムは全体に言える事だが、緩やかに流れていく。
その中に引き摺り込まれた理由は何なのか。
彼が死んでしまったリアルさや尊さもあると思うのだ。
正真正銘掛け替えのない一枚である。
なぜならこれを産み出せる彼はもういないからだ。
だからもう一回もう一回と繰り返し再生ボタンを押してしまうのかもしれない。
MVも何故だかすごくしっくりくる。
妙な体験ができる。のめり込んでいく。
Good Newsだけではない。
一貫している。このアルバムを通してハイになることはない。
ただのめり込んでいく。
ぐるぐると。
ぐるぐると。
2020
今の時代、サブスク。
いとも簡単に音楽を探りあて聴けてしまう。
すごい時代だ。
良し悪しの判断はリスナーにとって考える余地はないほど充実している。
一つ言える事といえば一曲の重み。
アルバムとして世に放たれた一枚の重み。
なんとなく軽量化されているように感じる。
それは聴き手の話であり、価値観の話になる。
自分も軽量化された感覚のせいで音楽に耳を傾けることから少し遠ざかっていた。
「いつでも聴けるし」と。
しかしそうなると遠ざかっていく一方なのが人間である。
俺も音楽好きでやってきた者として、この波にうまく乗ろうよ。
そんな気持ちでレビューを添えてこれから記していきたい。
今の音楽も昔の音楽も違いはない。
寄り添ってくれる音楽はたくさんあるわけだ。
2020年を総括するまでにどんなneomusicと出会えるのか楽しみだ。